ツールノウハウ

【デキるビジネスパーソンの仕事術】アイデア、企画を考えるための5つのノウハウ

あなた考えるための「ノウハウ」をいくつもっていますか?

「プロジェクトの企画を考えようと思って、最新のMacの前に座っていても何もアイデアが浮かんでこない…。」
誰しも一度はこのような経験があるのではないでしょうか?

また、これまで上司から「考えろ!」と言われることはあっても、考えるための「ノウハウ」を教えてもらえる機会はほとんどなかったのではないでしょうか?

そこで今回は、デキるビジネスパーソンが必ず知っている考えるためのノウハウを5つご紹介したいと思います。

アイデア(idea)とは

そもそもアイデアとは何かについて考えてみましょう。

英語だとidea。フランス語ではidee。辞書で調べると、①思いつき。新奇な工夫。着想。②イデア。観念。理念。
どれも正解です。

しかし、ビジネスに一番使える「アイデア」として一番わかりやすいのは以下。

アイデアとは、一言で表すと「既存の要素同士の新しい組み合わせ」のことです。
これは、『アイデアのつくり方』(ジェームズ・ウェブ・ヤング著)で提示されたアイデアの定義です。

アイデアと聞くと、何か世の中の常識をひっくり返すような最新の発想を意識してしまい、誰も思いついていないようなアイデアはないか、と探してしまいがちです。

しかし、実際のアイデアとはとてもシンプルです。

アイデアを「既存の要素の新しい組み合わせ」と定義すると、アイデアマンと呼ばれる人は「これまである何か」を少しプラスしたり、変化させたりして新たらしいものとの組み合わせを考えることが上手な人であると言えます。

これくらいなら自分でもできそうですよね?
その感覚がとても大切です。

アイデアを出すということはなにも難しいことではありません。みなさんがすでに持っている知識を、少し違う角度から見てみたり、これまでにない組み合わせを考えてみたりといったように「少しだけ変える」ことで新しいアイデアを生み出すことができます。少しだけ新しくても「新しい」のです。

企画とアイデアについて

企画とは、予算と準備と時間があれば、実施できる可能性のある計画のことです。企画をこのように定義すると、アイデアとは、企画を考えるためのエッセンスと考えることができます。

このようにアイデアを企画の1要素と考えると、くだらないアイデアでもどんどんアウトプットするべきであるということがわかります。なぜならアイデアは、既存の要素の組み合わせでしかないからです。

くだらないアイデアでも他のアイデアと組み合わせることで新しくなります。それを企画に盛り込み「新しく」することで、あなただけのオリジナルな企画が生まれます。企画は、新しいアイデアばかりで作られている必要はないのです。

効率的にアイデアを出すためにはどうすれば良いか?

皆さんは”量が質を生む”という言葉は、ご存知だと思います。
アイデアを出すということをテーマに考えてみると、いったいどれくらいのアイデアの”量”が必要でしょうか?

「3つぐらい」で満足していませんか?

もっともっと必要です。そして量を出すためには、くだらないアイデアも、当たり前すぎるアイデアも必要です。あなたが当たり前だと思っているアイデアでも、他の人にとっては新しいものかもしれません。とにかくたくさんのアイデアを出すことが必要です。

ある広告会社の優秀な社員の方に「アイデアの出し方」についての工夫を聞いた際、打ち合わせの席には必ずアイデアを書いた50枚のメモ用紙を持っていっているとおっしゃっていました。その中には、上司に見せることができないほどのくだらないアイデアも含まれていて、実際に上司に見せるのは10枚くらいだそうです。
しかし、ここで重要なのは、アイデアを50枚のメモ用紙に書き出したという事実です。

みなさんも、電車に乗っている時、街を歩いている時、お風呂に入っている時、ふとアイデアが思い浮かんでくることがあると思います。もちろん、なんでもない小さな思いつきでも、あなたの大切なアイデアです。

これまでは、どこからか浮かんできたアイデアを頭の中で自然に消していたと思いますが、それ、今日から禁止にしてください。
では、出てきたアイデアはどうすればよいのかというと、くだらなくても、完成度が低くても、とにかく紙に書き出してみてください。

これを心がけるだけで、あなただけのアイデアの貯蔵庫が完成します。それが、新しいアイデアを見つけたり、企画を考えるための材料になったり、と考えるための材料としてきっとあなたを助けてくれます。

効率的にアイデアを出すためには?

ここまでは、アイデアが出てきたらどうすれば良いか?についてお話をしてきました。
ここでは少し、アイデアを出すためのエッセンスについてお話したいと思います。

アイデアを出すときに意識することは、「広げて、絞って、また広げて、また絞る」です。

というのも、人の脳は何かを考える時に放射線状に働きます。ここがポイントです。

例えば、今日の打ち合わせのことを考えていたのに、朝見たニュースのことが頭に浮かぶ…。でもまたすぐ、打ち合わせのことに戻ってくるあの感じです。

普通は、何か1つのテーマに沿ってアイデアをだすことが多いと思います。そうすると、考えがあっちこっちに飛んでしまうことがありますが、脳の働きを考えるとこれは当たり前のことなので、問題ありません。

むしろ、様々なアイデアが浮かび、新たな組み合わせが生まれるかもしれません。それがアイデアの面白いところです。

効率よくアイデアを出すための5つの方法

ここからは、実際のビジネスで使える「アイデアの出し方」についての具体的なノウハウを5つ紹介します。

カラーバス

カラーバス効果とは、普段の生活の中である一つのことを意識することで、関連する情報に無意識に反応するという現象のことです。カラーバスは「色(color)」を「浴びる(bath)」という意味から作られた言葉です。

例えば、朝起きたときに「今日は赤いものに着目しよう」と決めます。こうすることで、家を出て街を歩いているとき、電車の中、いたるところで無意識のうちに「赤いもの」が目に留まり、それに関連する情報を自然に集めることができます。

人は、意識しないと自分が興味のある情報にしかリーチしません。普段とは違った視点で新しいアイデアを発見する際に、カラーバスはとても有効な手段となります。

カラーバスという名前がついていますが、絞るキーワードは色だけでなく、カタチや、モノや音など、どんなものでも構いません。

では、なぜカラーバス効果を使うと情報を収集しやすくなるのでしょうか?
その答えは、強制力にあります。

キーワードを決めるという「ほんの少しの強制力」がアイデアを出す際にはとても役に立ちます。
これは、情報収集を行う前に、ある程度、的を絞ることで、それに関連する情報がポンポン浮かんでくるという脳の働きを利用しています。

一見、面白みのないアイデア、役に立たなそうな情報でも、何がヒントになるかはわからないので、可能性にふたをせず、カラーバス効果を利用して、たくさんの情報を集めてみましょう。

七色いんこ

七色いんことは、実際に相手の立場になリきって考える、ということを例えた言葉です。由来を知りたい方は、「手塚治虫 七色いんこ」で検索してみてください。

例えば、ある商品を作る際に、ターゲットが6〜10歳くらいの子どもであれば、商品のアイデア考える際に、自分もしゃがんでみる。
自分がもし、カウンターのあるバーの店員なら、お客さんの気持ちを考えるためにカウンターの反対側に行ってみる。
アートを買う人の気持ちを知りたければ、自分もアート作品を1つ買ってみる。

このように、今の自分と違う立場・ポジションにいる人に、できる限りなりきって「疑似体験」することで、新しいアイデアが思い浮かびます。
ただ単に頭の中で相手の気持ちを考えるだけではなく、「実際に体を動かす」ということがポイントです。

ちょいメモ

ちょいメモは、とてもシンプルです。
思いついたら、とにかくメモるだけ。

※メモ術に関しては、前田祐二さんの『メモの魔力』 がとても参考になります。

エビングハウスの忘却曲線でも知られている通り、人はとにかく忘れる生き物です。メモすることにより、安心して忘れることができるので、新しい情報をどんどん取り入れることができます。

「あれ、今、何考えてたっけ?」
誰しもこのような経験があると思います。アイデアが思い出せないというのは、お金を落とすのと同じくらいもったいないことです。
思いついたアイデアはとにかくメモりましょう。

マンダラート

マンダラートとは、「放射状」にアイデアを展開する方法です。

具体的なやり方をご紹介します。

①紙を一枚、もしくは、メモ帳を用意し、9マスの枠を書きます。

②真ん中の枠内に、考えるテーマや目的を書きます。
例えば、「オリジナルのマグカップを売るためには?」など、自分の目的に沿ったテーマであればなんでも構いません。

③これを実現するには、何が必要かを考え、それを残りの8マスの枠全てを埋めるように、書き出していきます。
例えば、「取っ手」「クマのデザイン」「透明」など、思い浮かぶことならなんでも構いません。

ここでのポイントは「8マスを埋める」という点にあります。この、ほんの少しの強制力が、アイデアを引き出しているのです。

マンダラートは、出てきたアイデアをさらに深めるときにも役立ちます。
例えば、先ほど書いたものとは別のマンダラートを作成し、「取っ手」と、真ん中のマスに書きます。そして、出てくるアイデアを周りの8マスに書き出していき、アイデアを深めていきます。

ここから、さらに掘り下げることで、面白いアイデアが浮かぶかもしれません。

煮詰まったら、上の階層に戻ってみると、またさらに新しいアイデアが浮かぶかもしれません。

あなたも実際に何かテーマを決めて、マンダラートを使ってみてください。実践あるのみです。

オズボーンのチェックリスト

最後は、オズボーンのチェックリストです。
アイデアを生み出すための質問事項に答えることで、アイデアを引き出します。

転用したら? ー 別の使い道はないか?
応用したら? ー マネできないか?
変更したら? ー 意味、色、香り、形などを変えたらどうなる?
拡大したら? ー 大きく・長くする、頻度・回数を増やす、時間を延ばす
縮小したら? ー 小さくする、短くする、圧縮する、時間を短縮すると?
代用したら? ー 代わりになる物や人はないか?材料、場所などは?
置換したら? ー 入れ替えたら、順番を変えたらどうなる?
逆転したら? ー 逆さまにしたら? 上下左右・役割を反対にしたら?
結合したら? ー 合体、混ぜる、合わせたらどうなる?

やり方は簡単です。テーマを決めて上記の質問に答えるだけ。
何かテーマが見つかったら、オズボーンのチェックリストを使って、アイデアを引き出してみましょう。

まとめ

いかがでしたか?
できるビジネスパーソンが知っているアイデアを生み出す方法を5つご紹介しました。
今回ご紹介したアイデアを生み出す方法は、一朝一夕で身につくものではありません。

なんども繰り返すことで、自分のものになり、最終的には無意識にアイデアが浮かぶようになります。

アイデアを生み出す上での最大の敵は、あなた自身です。
何が言いたいかというと、これを読んだらすぐに行動してくださいということです。

最大の敵は、行動をしないこと。
まずはやってみる。それだけであなたもできるビジネスパーソンへの仲間入りです。

参考文献:加藤昌治『考具 ―考えるための道具、持っていますか?』